子供を作らないと決めた夫婦(DINKs)は老後が悲惨になるという意見もありますが、果たして本当なのでしょうか。
そこで、この記事ではDINKsの老後が悲惨と言われてしまう理由を5つ紹介します。
その原因に対して、実際にDINKsである私たちが行っている対策についても解説します。
老後をどのように過ごすかは自分たちで決めることができるため、事前に準備しておけば一概に悲惨と言われるようなことにはならないはずです。
子なし夫婦の老後が悲惨と言われてしまう原因と私たちが行っている対策
子なし夫婦だと老後が悲惨と言われる意見がありますが、そのように考えられる原因は5つあります。
私たちも実際に不安に感じたポイントもあり、どのように対策をしているのかも合わせて紹介します。
老後の資金
老後2000万円問題など今の働き手の世代が老後を迎えた時には、年金が当てにできないかもしれないという意見があります。
特に子なし夫婦だと子供に金銭面で頼ることができないため、悲惨と言われています。
しかし、60代や70代の親が30代の子供に生活費を払ってもらおうと考えることは現実的でしょうか。
現在30代の私たちは親の面倒を見るほどお金に余裕はありません。
さらに子供がいる家庭ほど支出が多く、老後のための貯金がしづらいと思います。
そのため、子供の有無にかかわらず老後のための貯蓄は必要で、子なし夫婦のほうが貯蓄しやすい環境にあるため、むしろ有利なのではないでしょうか。
介護
歳をとって介護が必要になった時に、子供に面倒を見てもらえないから、DINKsだと老後が悲惨とも言われています。
この点も資金面と同様に、どこまで子供を当てにできるのかという問題があるでしょう。
私たちにも介護が必要になった祖父母がいますが、基本的には老人ホームに入り家族が介護することはありませんでした。
そのため、子供の有無にかかわらず介護が必要になったら、プロにお任せするのが一番だと思います。
子なし夫婦の場合は、自分たちで施設に入居をするか業者に委託する必要があるため、元気なうちから夫婦で入れるような施設に入ることを検討しておきましょう。
また、施設に入る場合の身元保証人が子供に頼めないという心配に関しては、賃貸の時と同様に保証会社があるため、そこまで心配する必要はありません。
住居
賃貸暮らしをしていると、高齢者は借りにくかったり契約更新を断られてたりすることがあります。
保証会社もありますが、オーナーによっては親族の保証人を必要とすると言われるケースもあり、子なし夫婦だとより借りにくくなるでしょう。
ただし、今後日本は少子高齢化が進みどんどん空き家が増えているため、住む場所さえこだわらなければ、家がないということはほぼないでしょう。
ただ、年をとってから周りに買い物をする場所がなかったり、交通の便が悪く車の運転が必須だったりすると、高齢夫婦2人暮らしだと困ることも多いと思います。
そこで、私たちは駅近の新築マンションを購入しました。
近くにコンビニやスーパーがあり買い物も徒歩ででき、駅まで出れば電車やタクシーなど公共交通機関が利用しやすいです。
今後2人で暮らしていくことが難しくなり高齢者施設に入る場合も、駅近の物件であれば築年数が経っていてもある程度の値段で売ることができるため、入居に必要な元手を作ることができます。
相続
子なし夫婦が老後に不安を感じる理由の一つに、相続があります。
子供がいない場合、夫婦の財産は残された配偶者だけでなく両親や兄弟などの相続人にも分配されることになります。
それを防ぐためには遺言書をあらかじめ作成し、遺産を誰に相続したいのかを明確にしておきましょう。
また、夫婦が所有している家や土地などの不動産は、相続税が課せられる可能性があります。
相続税を支払えるように準備しておく必要はあります。
私たちはまだ30代なので、そこまで相続については考えていません。
ただ、40代になったら、遺言書の作成やお葬式の手配など生前にできる準備をする計画はあります。
生きがい
生きがいとは、生きる楽しみや喜びのことです。
子供がいれば、子供や孫と一緒に食事や旅行に行くことができるため、生きがいがあると考えている人が多いようです。
ただし、子供との関係性が悪ければ会うこともなく、子供が結婚・出産をするかも確定ではありません。
よって、子供がいないからといって、生きがいを見つけられないということ自体が間違いだと思います。
歳をとったからといって新しいことに挑戦する努力をせずに、ただ今まで同じことを繰り返す生活をしていたら、誰でも生きがいは感じられなくなるでしょう。
私たち夫婦は2人で興味があることを見つけて、一緒に趣味として楽しんでいます。
今後も新しいことを探しつつ、夫婦2人での時間を楽しく過ごしていきたいですね。
子なし夫婦だからといって不安に感じる必要はない
子供がいない夫婦の老後が悲惨と言われる原因について紹介しました。
子供がいない分、不利になる点はありますが、事前に準備しておけば特に問題となることはないでしょう。
また子供がいたとしても、老後に面倒を見てもらえることを期待しておくことも難しいと思います。
それよりも、夫婦でどのように生きていきたいのかを考えたうえで、子供を作るかどうかを検討した方が人生が楽しくなりますよ。