今までのTVでは子供がいる家庭や独身の人を主人公としたドラマが主流で、子供がいない夫婦を主人公としたドラマはあまり放送されていませんでした。
しかし、2023年7月~全8回の「週末旅の極意~夫婦ってそんな簡単じゃないもの~」では、子供がいない夫婦が旅行を通してお互いの気持ちを認識するといった内容のドラマが放送されました。
実際に子なし夫婦として生活している私が最終話までドラマを観た感想を紹介します。
似たような境遇の方にはぜひ観ていただきたいと思いました。
また、ドラマで取り上げられていた子なし夫婦が直面しやすい問題についても、ドラマの内容を踏まえて私なりの考えを解説していますので、ぜひご覧ください。
テレ東で子なし夫婦の関係性を深堀するドラマが放送された
今までのTVでは、あまり取り上げられることがなかった子なし夫婦を主人公にしたドラマ「週末旅の極意~夫婦ってそんな簡単じゃないもの~」が2023年7月~放送されました。
妻役が観月ありささんで、夫役が吉沢悠さんです。
夫婦ともに仕事に忙しく2人で過ごす時間が少ない状況の二人が、週末に旅行に行くことでお互いの本音を知るという内容です。
最初の数話は旅行がメインのいわゆる「孤独のグルメ」などのほのぼの系かと思ってみていましたが、だんだんと夫婦で抱えている問題に深く触れていきます。
子なし夫婦であれば一度は感じたことがあるあるも多く、少し辛いと感じてしまうほどリアルな悩みが描かれていました。
実際に子なし夫婦として生きている私が、週末旅の極意を見て感じたことを紹介していきます。
「週末旅の極意~夫婦ってそんな簡単じゃないもの~」のレビュー
週末旅の極意を見たレビューを紹介します。
決して一般受けする内容ではない
テレ東で作られている番組の特徴として、一般受けよりも一部の人に刺さる内容が多いというイメージが強いです。
この週末旅の極意も一般受けをする内容ではなく、夫婦関係や子供を作るかで悩んでいる方をターゲットにしたニッチな内容であると思います。
その分表面的な内容だけでなく、子なし夫婦が直面する問題に対してかなり深く突っ込んだ内容でした。
見る人によっては少し苦しくなってしまうこともあるのではないかと思うほどで、夫婦関係を見直したい方には見ていただきたいと思います。
ホテルを目的にした旅行の良さを体感できる
このドラマでは移動シーンや観光シーンはほとんどなく、ホテルの中で過ごしている様子が楽しめます。
温泉や食事をホテルでゆっくりと楽しみ、夫婦で語り合う時間を設けるのはとても良い時間の使い方だなと感じました。
私たち夫婦も30歳を過ぎてからは「観光地を巡ってホテルは寝るだけ」の旅行から「チェックインからチェックアウトまでホテル内でゆっくりとくつろぐ」という旅の良さを感じています。
毎話出てくるホテルがとても素敵で、実際に行ってみたいなと思っています。
1話で夫婦が訪れていたホテルはこちら↓
【ネタバレ注意】週末旅の極意で取り上げられた子なし夫婦の問題とその感想
週末旅の極意の中で取り上げられていた子なし夫婦でよくある問題の描かれ方とその感想を紹介します。
夫の転勤に仕事がある妻が付いていくか問題
おそらく東京に住んでいて、東京の会社に勤めている2人。
夫がシンガポールへ5年間の海外赴任の打診を受け、上司に「奥さんも連れて行った方がいいぞ」と。
元々海外で仕事をしたい気持ちが強く、今回の話は仕事のことだけ考えればとてもうれしいと感じている夫。
しかし、妻も部長として大きなプロジェクトに向かって頑張っているため、なかなか海外赴任のことを言い出せない。
旅行中に海外赴任に付いてきてくれないかと夫から妻に話すと、妻は「私は付いていけないけれど、シンガポールなら遊びに行くわ」と返事。
果たして夫は海外赴任するのか…
夫婦共に仕事をしているのであれば、単身赴任か妻が仕事をやめて付いていくか、悩むところです。
ドラマでは妻がはっきりと付いていかないと宣言していたので、夫が海外赴任をするかどうか悩む様子が描かれていました。
私たち夫婦はまず転勤がない仕事なのであまり考えたことはありませんが、私自身は父の仕事で子供のころに海外生活をしていたので夫に付いていくだろうなと思いました。(仕事も基本的にPCさえあればどこでもできるので)
子あり妻VS子なし妻問題
時短勤務をしている女性部下に対して、もっと周りに気を遣ってほしいと注意することになった妻。
それに対して「子育てをしている女性はずっと謝りながらしか仕事できないのはおかしい。私が謝ったらこの先時短勤務をする女性はみんな謝らなきゃいけなくなる」と部下は反論。
最終的には「ごめんなさいではなく、ありがとうと言うようにしたらいいと思う」と妻がアドバイスして解決。
いや子供のことが理由だとしても、仕事に穴を開けたら謝るのは当然じゃない?と思ってしまいましたね。
詳しい背景は分かりませんが、時短勤務は制度として認められているとはいえ、その負担が他の社員にかかるのは事実です。
子供がいるからと仕事を途中で投げ出していいわけありませんし、子供を作ると決めたのはあなた自身ではないのでしょうか。
しかし、そもそも日本は母親に負担がかかるような育児が一般的であること自体を変えないと、仕事と子育ての両立は難しいと私は思います。
子供が欲しい夫VS子供を産むか迷っている妻問題
夫婦共に今まで仕事に集中してきたため、子供のことを考えずに過ごしてきた。(おそらく40代)
しかし、2人で旅行に行くようになり子供がいる夫婦を目の当たりにすると、元々子供好きの夫は子供が欲しいと思うように。
一方で妻はこれまでも周りから「子供は?」と聞かれることも多く、考えてはいたが欲しいとは思えなかった。
夫からは「子供がほしいと思えるまで待つよ」と言われ、夫に「子供を作ってあげられない私とは離婚した方がいい」と涙ながらに訴える。
旅行を通して幸せについて考えた夫は「妻といることが一番の幸せ」と結論し、子なし夫婦として生きていくことに。
男性がいくら子供が欲しいと思っても、妊娠・出産をするのは女性である妻です。
夫は妻の産むかどうかの気持ちを尊重しつつも、自分は子供が欲しいという気持ちが大きくなります。
一方で、妻は夫の正直な気持ちを知りたいと思いつつ、いざ子供が欲しいと言われてしまうとプレッシャーを感じてしまいます。
子供が欲しいと思っている夫に、自分では気持ち的にも年齢的にも難しく、このまま一緒にいたら夫の幸せを奪ってしまうのではないかと葛藤している妻の様子は見ていて辛かったです。
私たち夫婦は結婚する前から、子供について「あまり欲しいとは思っていない」という考えが一致していることを話していました。
30歳を超えた今でも2人の気持ちは変わらず、子供を作らない状況に満足しています。
しかし、どちらかが子供が欲しいと思った場合、子供を作るかどうかをきっかけに離婚する可能性はあったかもしれません。
子供がいるかどうかでその後の人生は大きく変わるため、夫婦にとって子供に対する考えの違いはとても重要だと再認識しました。
週末旅の極意はリアルな子なし夫婦を描いたドラマ
テレ東で放送されていた「週末旅の極意~夫婦ってそんな簡単じゃないもの~」はとてもリアルなドラマでした。
夫婦関係や子供について悩んでいる方は、ぜひ一度ご覧ください。
放送は終了しましたが、Amazonプライムビデオで視聴できますよ!